伊賀上野城は、上野盆地のほぼ中央にある上野台地の北部にある標高184mほどの丘に建てられた平山城です。慶長17年(1612年)9月2日、大嵐のため三層目が西南に吹き倒れ、その上に五層目が落ち天守は倒壊して、そのまま再建されなかったのです。現在、天守台にある天守は昭和初期築の模擬天守で、正式には伊賀文化産業城といます。 伊賀上野城跡に衆議院議員であった川崎克が私財を投じて建てた模擬天守です。昭和7年(1932年)10月14日に工事着手、昭和10年(1935年)10月18日に完成しました。 模擬天守内には、藤堂高虎の黒漆塗の兜などがあります。また3階の天井には、横山大観、河合玉堂らの色紙46枚が張られています。階段は登りやすかったです。帰りにすぐそばにある忍者博物館へ入りました。説明してくれる係の人のトークが面白かったです。地下に博物館があり、そちらに本物の忍者の道具が多数展示されていました。博物館が一番見ごたえがありました。
台風に壊された庇の棟瓦が庇の端で踏みとどまり、2度目の台風にも耐えた1枚を「保護」して、「不落の瓦」として展示しています。